階段を降り、薄暗い通路を進むと、キュリー達は数人の男達に行く手を阻まれた。


その中の、太めの中年男が言葉を発した。


「さすがはハーキュリー・アタリ。


ここを見つけられるとはな」


キュリーは、やはりというような顔でこう答えた。


「やはり、あんたが裏にいたんだな、ニューヨークのマフィアボス、アル・ガルシア!」


「どうやら、全てお見通しのようだな」


「ここの用務部長をたぶらかして実行犯にしたのも分かってたよ。


学校の食事の監督をしていたのは彼だしね」


「そこまで知られてちゃ生きて返せないな。


やれ!」