次の日の午後、キュリーのもとに電報が届いた。


「ふむ、やはり想像した通りだ」


「で、どうだった?」


「あの食事にはチョウセンアサガオ系の毒が含まれていたそうだ」


「チョウセンアサガオ?」


「そう。


チョウセンアサガオ系の毒は幻覚症状を引き起こし、さらに走りまわるという症状がでる。


だが、これだけでは被害者を目的地まで誘導できないから、扉を一つだけ開けておいたんだろう」


「扉を一つ開けておいた……。


そして、その先にあったのは……!」


「君は成長が目覚ましいね。


君の考えている通りだよ。


行方不明者は用務員室にいる!」


「じゃあ、すぐ出発だな!」


「待て、前にも言ったと思うが、この事件はヤバいニオイがする。


それに、犯人はそう簡単に見つかるはずない場所に被害者を隠しているはずだ。



だから、まず、ロベルト警部に連絡をとる。


その後、僕達は改築業者を調べ回るぞ」


そういうとキュリーは、なにかいいたげなメープルを静止して出かけてしまった。