そこは、わけのわからない機械や、この時代には存在しないはずのコンピューターがたくさんあった。


「驚いた?


ここは僕が造った、科学捜査研究所さ」


キュリーが自慢げに言う。


「でも、こんなのつくれる資金はどこから出したの?


それに、このSFにしか出てこないような機械はどうやって……」


「最初の質問はまたの機会に話すとして、2番目の質問に答えよう。


ここの研究員はみんな、時代を先取りしすぎて学会を追い出されたり、人種差別なんかで才能が生かせない状況にある人達を集めた結果がこれだ。


全く、世間は損なことをしていると思わないか?」


キュリーは感慨深げな表情をしながら、研究員を呼び出し、聖ブルックリン女学館で手に入れた手がかりの品を渡した。