清々しい晴天。


そこに佇む荘厳な佇まい。


だが、そこはどこか暗い影を落としていた……。



時は20世紀初頭、ニューヨークブルックリン地区にある歴史ある女学校、聖ブルックリン女学館。


そこに二人の人間が訪れた。



一人は20代の男性で、天パでボサボサ頭、オシャレ(?)なメガネをかけ、奇妙な光沢を放つステッキを持っている。


もう一人は、ティーンの男の子で、白いシャツ、緑の半ズボンとディアストーカーを被っている。



20代の男の名は、ハーキュリー・アタリ、通称キュリーと言って、アメリカでは有名な探偵だ。


ティーンの男子は、キュリーの助手で、メープル・エレファンスと言い、こう見えても女の子だ。



なぜ二人がここにいるかというと、一週間前にさかのぼる。