カーテン越しに彼女がドアを開けて出ていったのを確認すると、あかりはおずおずと口を開いた。
「沖田先生?」
「あぁ、ようやく目が覚めましたか」
待ちわびていたような声音と共に白衣を纏った男性があらわれる。
沖田銀、最近やって来た保健室の教師だ。
誰に対しても丁寧な敬語を心がけ容姿も端麗な為、女子生徒から幅広い人気を集めている。
なんというか、スーツに白衣を着ているだけなのに色気を感じさせる男性教師を『女子校』に配属させるのはイロイロとまずい気がする。
あかりは密かにそう思った。
「どうです?気分は」
「えっと…」
ひんやりとした大きな掌が汗ばんだ額に優しく触れる。
あかりはその心地よさに瞳を閉じながら、自分が感じている戸惑いを打ち明けた。
