なんでわざわざ家まで送って行ってくれるんだろう?
具合が悪い訳じゃないのに。
疑問も嫌な予感も充分すぎて、いくら車で帰れると言っても素直に喜べなかった。
「え、まぢ!?沖田先生と帰れるなんてうらやましいなぁー」
「…そうかなぁ。先生と二人きりなんて何を話せばいいか戸惑っちゃわない?」
クラスに戻って事の行き先を友達の『藤咲ゆず』に話すと予想外の言葉をかけられたのでびっくりした。
「あたしは全然!」
……勇者だ。
にかっと爽快に笑うゆず。
私は彼女の社交性を羨ましく思った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…