「アタシはもう思い出だけでいいの!」


精一杯の強がり


ホントはもう一度逢いたい。逢って沢山聞きたい事もある。
でも逢って全く別人のようなジョージを見るのが怖い。
アタシの中でのジョージは昔のままであってほしい。それはつまり今の、画家であるジョージを否定している事になる。

だったら、もうアタシたちは逢わない方が良い。


ただアタシが自分を騙していたジョージを認めたくないだけなんだけれど。


「ジョージはきっと変わってないよ?」


こんな時にアタシの気持ち全部見通して言葉をかけてくるなんて最悪だ。


涙が出るじゃない。