ポストを開けて新聞を取ると一枚の招待状のようなものがヒラリと落ちた。 「なにコレ?」 拾い上げた招待状を見ながら部屋へ戻る。 「平山 穣治ー個展ー?」 そのように書かれた題名の下に写ってある人物を見て目を見開いた。 そこに写っていたのはアタシが忘れたくても忘れられなかった男の顔写真。 かつて確かに愛した男がいた。