「分かった。本当のこと話すわよ」


アタシは観念して昨日あった出来事を杏子に事細かに説明した。


「そういうことね。で、そのジョージって男、何者?」


「知らない」


「知らないって一緒に住んでんでしょ?」


「昨日からね」


「それで今朝も朝ご飯作って貰ってお弁当も」


「そ、」


「仕事は何してんの?」


「知らない」