ナイトメア・ホルスター

「徐々に前進」

<了解>

 ベリルの指示で少しずつ包囲網を狭めていく。

 1人、また1人と相手が倒れていくのをアザムはどこか夢見心地で見つめていた。

 相手の戦力が1人になったらしく、向こうからの攻撃が単発になる。

[勝ち目はない。投降を勧める]

 ベリルが彼らの言葉で発すると、拒否するという意思表示のように銃弾が飛んできた。

 距離を縮めるために銃撃の合間をぬって、前にある積まれた木箱に駆け寄る。

「!」

 そこにいた男にアザムは驚いた。

[うっ!?]

 倒れていた男は、撃たれた傷を押さえながら後ずさりする。