ナイトメア・ホルスター

その中で生きていく力を身につけて、描いた未来に向かい歩いていくんだろう……アザムは改めて心に深くその事を刻み込んだ。

「決行はいつにする」

 それにベリルが右手の腕時計を見やる。今は3時を少し回った処だ。

「今から1時間後。ポイントに移動してくれ」

「アイサー!」

 リデロと、あとの4人がハマーに乗り込み走り去った。

 ベリルの合図で他の3人もジープに向かう。