「この伸縮性が銃弾の威力を弱める?」

 インナーをじっくり見て発したアザムの言葉に、感心するように微笑む。

「銃弾の回転を弱めて威力を落とし、同時に強靱かつ柔軟な繊維で体内に入り込むのを防ぐ」

「開発には随分とかかってそうだね」

「まず私で試しやがった」

 時折、乱暴になる彼の言葉にクスッとした。

「出るぞ」

 2人が着替え終わった事を確認して、ベリルは玄関に足を向ける。