ナイトメア・ホルスター

「準備は出来たか」

「カートリッジ……ある?」

 アザムから差し出されたマガジンを受け取り、前開きのTシャツの中に手を入れて右脇辺りをいじる。

 カートリッジの詰め込まれているマガジンを取り出し、それを渡して腰のベルト辺りからカートリッジを出してマガジンに詰め始めた。

「相変わらずだね」

 苦笑いで発すると、ベリルは肩をすくませて詰め終わったマガジンを右脇に収める。

 それを見やり、アザムは少年に視線を移した。