ナイトメア・ホルスター

「ただし、一歩も外に出る事はならん」

「ええっ!?」

 げんなりしてソファに腰を落とす。

「家に帰してやりたいのは山々だがね。尾行されないという保証は無い」

「……」

 少年は顔をしわしわにして大げさに頭を垂れた。

 そして、半ば家出まがいの事をして会う事の出来た相手をジッと見つめる。

 思っていたよりも細くて、先ほどの闘いがウソのように感じられるほど、今の様子は違っていた。

 あの時の静かに燃えさかるような雰囲気は無く、上品な物腰で立つ姿はとても傭兵などとは思えない。