ナイトメア・ホルスター

 本来ならば、腫れ物に触るような態度を取られても不思議ではなかっただろう。

 不死とはいえ、ウイルスに感染したアザムにつきっきりで看病し生きる力を与えてくれた。

『己の道は己で築くもの』

 誰に決められるものでもない。

 すでに敷かれているレールであっても、それを選ぶのは自分自身なのだ。

 そのレールを無駄にするのも活かすのもまた、己自身……自分を見捨てなければ光は先に輝いている。

 全てに裏切られたと悲観し、

「自分なんか生きていても仕方がない」と言ったアザムに静かだが強い口調で語った。

 レイは親であり友人でもあると思っている。

 しかし、ベリルには師という言葉がふさわしい。

 永劫の時間を駆け抜けていく──いつか僕は、彼の見た目を超えていく。

 それでも彼には一生敵わない。