ナイトメア・ホルスター

 それだけ色々な仕事をこなし、彼らに払えるだけの金額を有しているという事でもあるのだが……額としては他の傭兵が持つ仲介屋と同じか、もしくはそれ以下である。

 ベリルの下で働くのは金ではないという事なのだろう。

 何故なら、彼らがその金額を望んで提示しているからだ。

『金は使える者が使うべき』

 有効に使うのは我々ではない、という意識から来ているのだろう。

 信頼しあえるつながりは何物にも代え難い。

「……」

 アザムは、相変わらず上品で飄々(ひょうひょう)としたベリルの態度に小さく溜息を吐いた。

 思えば、利用されている事を知ったとき反抗的だった自分にあんな接し方をした彼には頭が下がる。