ナイトメア・ホルスター

 ガレージに車を駐め、アザムが玄関の扉を開く。

 何度か訪れているベリルは、知ったふうにリビングに向かった。

 ソファに腰掛けると、なにげなくサムがちょこんと隣に座る。

 それを一瞥し、飲み物を持ってきたアザムに視線を移した。

「今ロメオがレイの行き先を調べてくれている」

 コップを手にして応えた。

「! 彼は仲介屋なんじゃないの?」

「ロメオは情報屋とも連携している者だ。個々に報告される情報を一つにまとめて私に転送する」

 ベリルはそれぞれに対応した仲介屋と紹介屋を数多く持っている。