ナイトメア・ホルスター

「クク……」

 青年は喉の奥から絞り出したような笑みをこぼし、躊躇することなく駆け寄る。

「!」

 銃口を向けていた男が引鉄(ひきがね)を引いた──しかし、それは虚しくコンクリートの地面に当たるだけでかすりもしない。

 近距離であればあるほど、放たれる方向は解りやすい。

 3発も撃つ頃には、男の目の前まで迫っていた。

 逆手に持ったナイフが、銃を構えている男の手に滑りその痛みで銃を落とす。

 そのまま動きを止めず、くるりと回り太ももに突き刺した。

「てめぇ!」

 最後の男がナイフを構えて突進しナイフを突き出す。