ナイトメア・ホルスター

「母ちゃんとかいないのかよ」

「すまないね」

「女っ気の無い家だぜ」

 ぶちぶち言いながらパンをかじる少年に、2人は見合い肩をすくめる。

「う~美味しくない」

「そんなこと無いよ」

「ははは」

 フォローするアザムの言葉がむしろ刺さる……と、レイは乾いた笑みをこぼした。

「今度ベリルにでも習うかな」

「! ああ、いいかも」

「あんたたちはベリルに会ってんじゃん!?」

 ガタン! と勢いよく立ち上がり目を吊り上げた。