ナイトメア・ホルスター

 揺るがない決意なのだと示すように、彼のエメラルドの瞳をじっと見据えた。

「お前はどう思う」

 確認するように一度、瞼(まぶた)を閉じて父であるレイに目を向ける。

「! 私は……」

 少年と青年を交互に一瞥し、目を吊り上げた。

「アザムが進みたいと思う道を応援してあげたいと思います」

「レイ……」

 その言葉にアザムは笑みを浮かべる。

「そうか」

 仕方がないというように小さく溜息を吐き、ベリルはいつになく真面目な表情を浮かべた。

「ロメオがレイの病院に通う間、学ぶと良い」

「えっ!?」

 レイは目を丸くした。