ナイトメア・ホルスター

「でも今日、解ったんだ。僕がやりたいコトは医者でも傭兵でもなかった。ベリルと一緒に戦って、救える命のために頑張ろうって思ったけど。僕には向かない」

 苦笑いを浮かべて顔を伏せる。

 数秒して、息を吸い込み顔を上げた。

「ロメオさんは裏からベリルを支えてくれてる人なんだ」

 それが解ってるから、ベリルも1人で決して突っ走らない。

「僕も、彼のようにあなたを支えたい」

 誰かの力になりたいという気持ちは変わらない、その方法はいくらでもあるんだ。

 僕には僕のやり方を探して……そうして見つけた。