アザムはベリルとレイが腰掛けるソファの向かいに座り一度、深呼吸すると語り始める。
「僕は、里親の人が製薬会社の人だったから医者になりたいって思った。レイと仲良くなれて、もっと医者になりたいって考えた」
言葉を切ってレイを一瞥する。
「でも、利用されるために連れて来られてベリルに助けられて……傭兵になりたいって思った」
「……」
レイは少年を見つめた。
その想いに気がつかなかった訳じゃない……部屋に入って掃除をしていたとき、引き出しを開けた事があった。
そこに入っていたものを見て、彼が何になりたいのかすぐに察しが付いた。
いつかベリルに相談してみようとは考えていたのだ。
「僕は、里親の人が製薬会社の人だったから医者になりたいって思った。レイと仲良くなれて、もっと医者になりたいって考えた」
言葉を切ってレイを一瞥する。
「でも、利用されるために連れて来られてベリルに助けられて……傭兵になりたいって思った」
「……」
レイは少年を見つめた。
その想いに気がつかなかった訳じゃない……部屋に入って掃除をしていたとき、引き出しを開けた事があった。
そこに入っていたものを見て、彼が何になりたいのかすぐに察しが付いた。
いつかベリルに相談してみようとは考えていたのだ。



