ナイトメア・ホルスター

「俺はもともと、麻薬の売人だったんだ」

「!?」

「あいつが潰そうとしてた組織の売人でね。今ではこの有り様さ」

 笑って冗談交じりに発し、その笑みに少しの憂いを映す。

「恩返しがしたかったんだよ。俺のために色々としてくれたみたいだから」

「……恩返し」

「もちろん、自分から何かをしたなんてベリルは言わなかったけどさ。そんなのすぐに解る」

 彼の声色は、静かにベリルへの感謝と尊敬の念を表していた。