ナイトメア・ホルスター

「大抵は掛け持ちかフリーだよ。あいつの専属っていうのは大変だからな、したくても出来ない奴が大半さ」

「大変……なんですか」

「専属じゃなければそうでもないよ。仲介屋や紹介屋なんて世界にごまんといる」

 肩をすくませ皮肉混じりに口角を吊り上げた。

「あなたは、どうして彼の専属に?」

「!」

 問いかけたアザムから視線を外し、瞳を曇らせて息子を降ろした。