「ねぇ時雨くん……」 「ん?」 「ありがとう……」 「え?」 「私を保健室まで運んでくれたでしょ?」 私はニコっと笑顔を作ってみせる。 すると時雨くんは少し驚いた顔をしている。 あ、私の顔また変だったかな? と困った顔をしてたら 「その顔は反則だろ……」 と時雨くんが小さな声で呟いた。 え!?反則?やっぱり私の顔が変だったんだ… はぁ……