特攻服をバッグにしまい、動きやすい服に着替えて表に停めてある車に乗り込んだ。


理人はもうすでに車に乗っていたから、すぐに出発した。





「おい理人。
なに勝手なことしやがるんだ」


「何かと、麗桜組がついてくれてたほうが楽だ。
青龍に正体がバレない為にも」


「………、」


「これは副総長として決めたこと。
きっと月夜はいいって言ってくれるから」


「まぁ、な。
それより……、闇鬼って聞いたことあるか」


「ないね。
嫌な予感はする」


「…、藍に調べさせるか」





〝闇鬼〟


それが、これから先私たちを苦しめる種になるなんて知らずに…―――――




嫌な予感の正体が何かわからないまま、時は刻一刻と進んでゆく。