入り口にむかって、早足で向かう。


すぐさま向かいたいところだが、この格好では駄目だ。



一度部屋に戻って着替えねえと。





「あっ、そうだ。
月夜たち、ちょっと待った」


「……なんだ?」


「言い忘れたが、麗桜組は黒蝶の裏につくことになった」


「………っは?」





な、なんだ、それ。

聞いてねえんだけど。



てか、黒蝶の総長だぞ、私!!






「副総長と真蝶が何日か前来て、そうなった」


「…総長は?」


「許可はとってねえらしいが、総長ならいいと言うはずだ、ってよ」


「………、はぁ。
わかった。
じゃ、もう行くから」






理人と藍……。


勝手に決めやがって。

総長に1つも相談なしに…っ。



っんのヤロー…!!