「あっ、おかえり月夜〜、どうだった?」


「無事かいけ…っうわあ!!?」




ドスンと尻餅をついてしまった。


その原因をつくったのは…、





「つっくん、大丈夫だった?!
怪我ない?」






犬耳をシュンと下げたような咲希斗だった。






「あぁ…、大丈夫だよ。
俺を誰だと思ってんだよ」


「つっくんは喧嘩強いけどさ、女の子なんだから心配するじゃん!」


「そーいうの性別関係ねぇ…、って、は?」






今咲希斗、何て言った……?






「…あ、言っちゃった」


「理人か?」


「いやいや、僕が言うわけないでしょー」


「…海翔?」


「………」





ブンブンと頭を無言で振る海翔。


どういうこと?
まだ何も言ってないのに、私が女だってこと知ってるの……?