次目を覚ました時にはすでに目的地についていた。
海沿いにある少し綺麗めな校舎と、その隣にあるホテル。
どうやら、ここが宿泊学習をする場所らしい。
この校舎とホテルは、私たちの学校が宿泊学習用にと所有しているんだって。
まぁ、麗桜グループの金で作ったみたいだけど。
でも、部屋の窓から見た景色は絶景なんだろうなぁ。
だって、目の前に広がる蒼くキラキラ光る壮大な海はここから見たって美しいんだもん。
ホテルの最上階から見たらきっともっと……。
「僕ら海って久々だよね。
ここ数年行ってなかったかも」
「そうなの?
じゃあ今度また僕たちと行こうよ!
暁たちと毎年行ってるからさ」
「毎年?
日焼けとかしないの?」
「肌弱いから、日焼け止め塗ってる」
……うん、咲希斗って肌がすごく白いから、そうだろうと思った。
でも日焼け止めって、女の子みたいだ。
「遊びてぇっ!」
「海みるとテンションあがるよな!」
來希と憐慈ははしゃいでるし。
ったく、子供じゃねえんだからもう少し大人しく出来ねえのか。

