《でも、別れたいからって簡単に別れられるものじゃないんだよ、夫婦ってさ……》
《そうだよな、そんな簡単じゃないのかもね?俺は結婚してないからわからねぇや!!》
投げやりな飛翔くんの言葉に涙が止まらなくて
恨んだ……
あの日、出逢ってしまったことに
後悔した……
飛翔くんを好きになってしまったことに
《ごめんね》
声を押し殺し、溢れ出す涙を布団で拭った。
罰があたったんだ
あたしが、飛翔くんみたいな人を好きになってしまったから
あたしが人を好きになんてなるから
幸せを感じてしまったりしたから
罰が当たったんだ
だったら、あたしだけでいい
もうこれ以上、飛翔くんを苦しめたくない……。
《ごめん、流奈だって辛いんだよな?俺って本当にしょぼい男だな》
《俺、待つから……すぐになんて無理だよな?そんな事分かってるんだよ、分かってるんだけど不安なんだ。流奈がいつか、俺の傍から消えちゃう気がして恐いんだ》
飛翔くんがいなくなってしまうことに恐れてあたしは未来を触れずにいた。
だけど、飛翔くんはあたしがいなくなってしまうことに恐れて未来を求めた。
同じなのにね。
同じなのに、こうもすれ違ってしまうのは
未来を求めるほど、信じれるほど純粋な心をあたしはもう持ち合わせてないだけなんだ
《飛翔くん?待ってなんて言わない、言えないよ…。でもね?今なら言えることがあるんだ》
だけど、そんな未来に1つだけ誓えることがあたしには出来たんだ。
《ん?なにが…?》
《飛翔くんのこと、ずっと好きでいるよ……》
《ずっと?》
《そう、ずっと…。ずっと好きでいられる☆》
たとえ、離れてしまっても
あたしはあなたをずっと好きでいられる、そう未来に誓えるんだ……。



