ずっと一緒にいたい
その言葉は凄く嬉しい言葉なのに、こんなにも胸を締め付けられる。
もし、あたしが旦那と別れたとしても飛翔くんの傍にいけるわけがない。
そんなに上手くいかないんだ。
結婚というものは、たかが紙切れ一枚のもの
そう思っていることは間違いじゃない
だけど、その紙切れ一枚がどれだけ重くて、
どれだけ縛りつけるものなのかなんて、きっと説明しても分からないだろう。
そう、初めからあたしも飛翔くんが不倫をしていた、あの女と同じなのかもしれない。
あたしはもう、飛翔くんから離れなきゃいけないんだ。
あたしが飛翔くんを縛りつける理由なんてないのだから……
《正直に言うね、飛翔くんのことは凄く好きだよ?ずっと一緒にいたい…って流奈だって思ってる、でも…旦那と別れて飛翔くんの所へ行けるか…って言われたら、頷く事ができないだ。
今まで、たくさん親に迷惑かけて、子供もパパを必要としている、そんな中…あたし1人の感情で飛翔くんの傍にはいけないよ。
旦那の傍にいる事が今は正直辛い…でも、別れて飛翔くんの傍で笑える自信もないんだ》
あたしの並べた言葉たちは、飛翔くんにとっては絶望的なのかもしれない。
だけど、これでいい
送信ボタンを押す手が震えていた。
《それは間違いだよ、逃げてるだけだよ!親に迷惑かけたから幸せにならないの?いなくてもいい場所に居続ける?子供に悪いから旦那といる?そんなのおかしくない?自分の気持ちに嘘ついて幸せになれるの?笑えるのかよ……》
自分の気持ちに嘘ついて笑えるのかよ……
その言葉は重くて、涙があふれ出した
飛翔くんの言葉たちは決して間違ってなんかない。
ただ、あたしは飛翔くんの胸の中に飛び込むことに恐れているんだ。
愛しすぎてしまったんだ
愛されすぎてしまった
どうしてだろう
お互いの気持ちがこんなにも重なっているのに、幸せじゃないのは
苦しいのはどうして……



