やっぱり、今日はきっと晴天に違いない


あれだけ降っていた雨がまるで幻だったかのような朝の眩しい光




駐車場に着くと、空を眺めながら涙の跡を拭った。




腕時計に目をやると朝の5時すぎを指している



旦那は起きているのだろうか……




起きていたら、確実にこの時間まで何をしていたのか聞かれてしまうだろう。



だけど、そんな不安も、どうでもよくなっている自分がいる。




いっそのこと、全てがバレてしまったら旦那はあたしに離婚を突き付けてくれるのだろうか。



家まで続く長い階段を足に力を入れ、てすりに捕まりゆっくりとのぼる



そうでもしなかったら座り込んでしまいそうな位、衰弱していた。



玄関に鍵を差し込むと、飛翔くんがあたしに笑いかけた笑顔が頭の中を支配する



最後に見れたのが笑顔でよかった……





そう思いながらも、こみあげてくる涙を振り払うように唇を噛み「ただいま」と小さく呟くと、あたしの“帰るべき場所”に足を踏み入れる。



カーテンの隙間から差し込む、光……


それをボーッと見つめながらソファーに腰をかけると、携帯を取り出し飛翔くんのフォルダーを出した。