あたしは、唾を呑み込み静かに自分の過去を話し始めた。
まだ、あたしが純粋だった頃
男たちにもて遊ばれたことにショックを受け、
女である自分が嫌で胸をカッターで切った時に出来た傷さえも飛翔くんに見せた。
思えば、今純粋に恋をしている自分がいることが不思議なくらい
あたしは冷めている人間だと……
好きな人を失った自分は、どんどん汚れて行ったこと
男たちにもさんざん体をもて遊ばれ、そしてあたしは女を武器にして生きてきたこと
「流奈ごめん……もういい、もういいから」
「聞いて!!」
「流奈……」
「最後まで聞いて……」
そう言いながら最後まで話し始めた。
同情が欲しいわけじゃない
可哀想だったな
ってそんな言葉が欲しかったわけじゃない。
『流奈の全てを知りたい』
そう言ってくれた飛翔くんに、あたしは本当はこんな女だってことを知って欲しかった。
真っ直ぐな飛翔くんに、こんなに重たい荷物を預けてしまうことに、本当は戸惑っていたりもしたけど
本当に心から愛したからこそ、本当の“あたし”を知って欲しかった……。
途中から険しく怒り満ち溢れて血相を変えていた飛翔くん。
そんな飛翔くんにあたしは笑顔をぶつけていた。
いつの間に雨は病んでいたのだろう……
あたしの心の中の整理が出来たと同時に、明るいい日差しがあたし達を包み込む。
今日もきっと快晴に違いない。
残りわずかな夏はずっといい天気であって欲しいと思い空を眺めていた。



