あの日、

あたしがあの席に座っていなければ



あの日、

あたしが飛翔くんに名刺を差し出さなければ



あの日、

飛翔くんをちゃんと“客”として割り切っていれば




あの日、

あなたに好きと伝えなければ




あたし達は


手をつなぎ合わせることも


なかったのにね





あなたをこんなにも悲しませ


苦しい想いをさせることもなかった




本当にごめんね……




もうこれ以上



あたしはあなたの幸せを



奪うことはできないーーー