キャバクラという世界に踏み入れ“伊織”と言う人間を手に入れて4年。


あたしは23歳になっていた。



そう、あの日から10年経とうとしている



めまぐるしく過ぎて行った10年




あなたがいなくなっても


世界は普通に回っていて


時間は1秒ずつ過ぎていき


なんの変わりもない





そしてあたしは……





生き続けてしまっている