《ただいまぁ?!コンビニ寄って来たから遅くなっちゃった!》
帰って来て、ソファーに腰をおろすと、電気もつけずに急いでメールを送信した。
すぐに黄色いランプが点滅し始めメールを開くと
《どんだけ長い買い物だよ?》そう殺風景なメールが入っていて
《ごめんね……》そう送信し画面を見つめていた。
最近は飛翔くんの心配性なところと、嫉妬心が強いところに気付いてしまった。
今までのあたしなら、そういうところに気がついた時点で、気持ちは冷めていく一方だったのに、なぜだか飛翔くんだけはそんなところも愛おしいと思ってしまいう。
そんな思いをさせてしまっている自分が腹立たしくもなり、そんな時いつだって飛んでいけたらなんて思う……
手に持ったままの携帯はそれから受信する事なく、メールは途絶えた。
目を閉じると、浮かんでくるのは飛翔くんの顔……
さっき逢っていたはずなのに、もうこんなにも寂しい。
そおっと目を開けると、
待ち構えていた飛翔くんのメールを受信のランプが黄色に光りを放ち教えてくれている。
真っ暗な部屋で一匹だけ迷いこんだ、
寂しそうなホタルのように見えてしまうのはあたしだけなのだろか……
《今よ、ホタルが俺の部屋にいた》
《ホタル……?》
入ってきたメールに少しだけびっくりした。
まさか同じことを?
《そう、ホタル》
《流奈の部屋にもいるよ》
《まさか、同じ事……》
《やっぱり?携帯のでしょ?たまにホタルが受信を教えてくれるんだよね!だから流奈は黄色にしてる!》
《残念っ!俺は緑だよ》
きっと、同じように飛翼くんも真っ暗な部屋で、ホタルを待っていてくれたんだ
たった一人、
不安を抱きながらあたしのメールを……



