「流奈っ……」
苦しそうな小さい飛翔くんの声と共に、
あたしの体は一瞬で飛翔くんの胸の中におさまっていて、腕に込められた強い力があたしの体に食い込んでいく……
いくら車の後に隠れていると言っても、このドレス姿じゃ目立つだろうと思い、少しだけ周りを確認したが、飛翔くんの体温がどんどん伝わると、あたしもすかざず飛翔くんにしがみついた。
この体温が欲しかった……
同じ空間にいても、凄く遠く感じた飛翔くんが今目の前にいる
冷え切った体を温めてくれている
「ちゅーして」
えっ……?
普段、そんなことを言わない飛翔くんが、あたしの耳元で囁く
「流奈、ちゅっ!」
お酒のせいなのか?とも思ったが、そんなこと、どうでもよくなって飛翔くんの顔にそっと手を添えると長いキスをした。
何かを埋めるように絡みつく舌になぜだか悲しく感じる
飛翔くんの力は弱まることなく、あたしの体を引き寄せていて
「飛翔くん、不安にさせてごめんね」
唇がはなれた瞬間に、飛翔くんの瞳を見つめ呟くと深く頷いていた。
あたしを離さない飛翔くんの腕がキスが不安を教えてくれる
そして何よりもその悲しそうにあたしを見つめる瞳が……
「お酒臭い~」
「これ、流奈のせいだから」
いつもより、少しだけ目尻が下がっている飛翔くんの首に腕を回すと首筋にそっとキスをした
「これだよ、この匂いが落ち着くんだ」
「エッチ!!」
「ああ、このままじゃ襲っちまいそうだ」
ハハハッと照れくさそうに笑いながら、あたしを放すと
「早く着替えてこい」そう頭を撫で立ち上がりあたしを引き寄せると抱きしめキスをした。



