《飛翔くんとずっと一緒にいたい》



店の更衣室に入った瞬間に、携帯を出し、あたしの心の中の想いは1通のメールに託され飛翔くんの元へと送る。




さっきまで、ここにあった確かなぬくもりが、今はもうない。



さっきまで、あんなに熱を帯びていた体が今はもう冷たくなっている。



それは夢を見ていたんだ”と、



クーラーのきいている部屋だからだと、


言い聞かした方が、現実をみることが出来るのだろうか……




《俺だって流奈とずっと一緒にいたいよ》



だけど、そんな思考も送られてきた1通のメールで吹っ飛んだ。



“ずっと一緒にいたい”



普通に恋愛をしているのなら、きっと素直に顔も赤めて喜べるのだろう。





だけど、あたし達の関係にこのメールは心が痛くなる。



小さくため息をつきながら携帯を閉じると、店に入る準備をした。