「…はぁ?」
少し遅れて私は反応する。
「んー、"嫌よ嫌よも好きのうち"ってね」
「はぁ…」
私は不思議な顔をしながら、空いたグラスに缶ビールを注いだ。
「"好き"と"嫌い"は似てる。それはね、"好き"も"嫌い"もその相手のことを気になるから感じる感情なんだよね」
国語教師の夫が、学生に教えるような口調でしゃべっているのを、私はおつまみをつまみながら聞いていた。
「ちなみにね、"好き"の反対語は"嫌い"では有り得ないんだ」
夫がそう言うと、私は少し考えながら、次いだビールを流し込んだ。
「ふーん… じゃぁ、"好き"の反対語は? 私、きっとそれだから」
そう口にする私を見て、夫は首を振った。
「"好き"の反対語は"無関心"」
ニヤっと笑いながら、夫も自分と同じようにグラスのビールを一気に飲み干した。
少し遅れて私は反応する。
「んー、"嫌よ嫌よも好きのうち"ってね」
「はぁ…」
私は不思議な顔をしながら、空いたグラスに缶ビールを注いだ。
「"好き"と"嫌い"は似てる。それはね、"好き"も"嫌い"もその相手のことを気になるから感じる感情なんだよね」
国語教師の夫が、学生に教えるような口調でしゃべっているのを、私はおつまみをつまみながら聞いていた。
「ちなみにね、"好き"の反対語は"嫌い"では有り得ないんだ」
夫がそう言うと、私は少し考えながら、次いだビールを流し込んだ。
「ふーん… じゃぁ、"好き"の反対語は? 私、きっとそれだから」
そう口にする私を見て、夫は首を振った。
「"好き"の反対語は"無関心"」
ニヤっと笑いながら、夫も自分と同じようにグラスのビールを一気に飲み干した。


