(真奈美が自殺、か…)

見ているだけで私の心をイライラさせるあの彼女が自殺をした事実は、やはり私の中で信じがたいことだった。

何故、死を選んだろう。
何故、死を選ばなければならなかったんだろう。

何故、死ぬことでしか解決できなかったのだろう。


…ほら、また私は彼女のことを考えている。彼女のことを嫌いなはずなのに、興味を抱いている。

思わず、私は自分の腕を抱いた。

(彼女はもういないのに…)

無理矢理そう思おうとしている自分がそこにいた。しかし、そう考えれば考えるほど、疑問が次から次へと沸いて出てくるのだ。

私は、開いていたパソコンのディスプレイをパタンと閉じた。

(買い物にでも行ってこよう)

すっくと立ち上がり、私は買い物に行く準備をはじめた。