とにかくあたしは彼が苦手だった。 あたしと違って、なんのしがらみもなく 自分が生きたいように好きに生きている彼が苦手だった。 なのに、彼は度々あたしをからかって遊ぶんだ。 きょうみたいに唐揚げを取ったり。 こないだは、卵焼きをとられたんだ。 いい加減。あたしも我慢の限界だよ 「唐揚げ…返して」 キッと睨みつけると「おっ、その顔いいね」と言い出した。 この人…バカ?