別に好きで『優等生』や『いい子』になってるわけじゃない。


ホントのあたしは、ワガママだし、やりたくないことはしたくないって思ってるし、


時々、なんでもあたしに頼む先生に嫌気がさす時だってある。


小さい頃は、実際、自分が言いたいこと言ってワガママばかり言っていたし。

外で遊ぶのが好きで、毎日服を汚しては怒られて、喧嘩をしては、男の子を泣かしたりした。


けど、お母さんから「そんなワガママな子はうちの子じゃありません。もっといい子になりなさい」


「もっとお淑やかに」

「もっと女の子らしく可愛くなさい」


ばかり言われて。だから、頑張っていい子になったら褒められて。それが嬉しくて。お母さんの期待に応えたくて

気づいたら、今みたいな優等生でいい子になっていただけ。


あたしの父は弁護士をしている。時々…テレビにも出る有名弁護士。



年中、仕事ばっかしてて、たまに家にいるかと思えば難しい顔をしてばかり。



お母さんは、専業主婦をしているけど



いつも弁護士会の奥様達と食事会や座談会なんかがあるらしく


何かと大変なのよと、よく愚痴をこぼしている。