相川くんに手を引かれたまま連れて来られた場所は、繁華街の裏道通り。


居酒屋やBARが建ち並ぶ道へとドンドン進んでいて、このまま行けばラブホがある場所。


ちょっと、待って。ここって危なくない?


周りよく見たら酔っ払ったおじさんや、ちょっと不良っぽい人ばかり。


「ちょ、待って!待って相川くん!」


あたしは思わず相川くんの腕を振り払った。


助けてもらったのに、こんな態度とるのは悪いと思うけど。若干身の危険を感じたあたしは、相川くんから警戒するように少し離れた。