悔しくて唇噛み締めて岩佐さんの顔を見た。

すると、優等生ちゃんがなんか怒ってるよと、なおもからかうように笑った。


悔しい。悔しい。悔しい。



岩佐さんは、何も言えないでいるあたしに



「なに怖い顔してんの?バカみたい。悔しかったら、万引きでもしてみたら?


まぁ、どうせできないと思うけど?」



そう、あたしだけに聞こえるように耳打ちして言うと、男の子と一緒にどこかに行った。



悔しい…何も言えなかった。



頭にきたのに。何も言い返すことができなかった。



こんなあたし、キライだぁ。大嫌いだ。