CDショップの中に入ると、お目当ての『WORLD』のアルバムが入口に山積みされていた。



テンションが上がり近づいて一枚手に取ろうと、腕を伸ばした時だった。



「あれ?高橋さん?」


突然、思いがけなく声をかけられてビクッとなった。


声が聞こえてきた方を振り返ると、そこには中学の時にクラスメートだった


岩佐みずきがいた。



「なんでこんなとこにいんの?しかも、こんな時間に?」


メイクをバッチリしてる顔に、茶髪にミニスカの岩瀬さんはあたしを見るなり

なんか、ウケると、笑いながら、一緒にいる男の子とあたしを指差しながら


「聞いて、この子、あたしと同じ中学だったけど、スッゴイ優等生でさ。あんま好きじゃなかったんだよねぇ」


余りにも、ストーレートに言われた言葉に傷ついた。



あたし、岩佐さんと話したことなかったし、迷惑もかけてないのに


なんでそんなこと言われなきゃいけないの?

ヒドイよ。