「良かったら、付き合わない?」

そう言いながら、金髪男はあたしの肩に手を回してきた。


――気持ち悪い。


ブチッ。


あっ。
キレたかも。


「ちょっと、やめ……」

「ちょっとやめてよっ!」


あたしよりも大きな声で叫んだのは、

知紗だった。


「空ちゃんに汚い手で触らないでくださいーっ、だっ!」


ペシペシとあたしに回った腕を叩いている。

「空ちゃんは、あたしのなんだからぁーっ!!」