同じ教室で、涼太が楽しそうに笑ってる―――。


それを見て、あたしの胸に痛みが走ったのが分かる。


昨日“やきもち妬いた”なんて涼太が言ってたっけ…?

もしかしたら、あたしも妬いてるのかも知れない…。

だから……、
こんなに痛くて、
こんなに苦しくて、
こんなに涙が出そうなの…?



涼太の周りの人に振りまく笑顔は、純粋で。

純粋すぎて…、あたしのこの醜い気持ちは涼太に釣り合わない……。

あたしだけのものではないことが、いやで、いやで……。

堪らないの……。