「宮下さんって、怖いよね」

「何考えてるか分かんない」

「頭良いからって調子に乗ってるんだよ」

「ちょっとも笑わなくて、人形みたいだよね」

「いつも独りで寂しい奴」



言いたいことは言わせておこう。
もう慣れたし。


誰かと一緒にいて、自分を殺さなきゃないくらいなら…。
あたしは独りの方がいい。


学校なんて、嫌い。

何で集団生活なんか、しなきゃいけないのよ?



……けど、勉強をしている間は何も考えずに済むから。

あたしは勉強が好きだ。
一応、学年1位だしね。

あぁ、だからあの子もあたしに聞きに来たのか、なんて納得した。