昔から言い伝えられている鬼のいる寺。 鬼の襲来を恐れる村々が4月4日に生まれたすべての赤子を寺へ捧げる。そうすれば、鬼は村に被害を与えることはない。 4月4日に生まれた子を悪し子(あしご)と呼ばれる。 俺の昔いた町でも、よく聴く言い伝えだった。 ……………………………………… ふと、気がつくと、現実世界に戻っていた。 でも、目の前には寺はなくなっていた。青かった水晶玉も元のいろに戻っていた。 俺は、その場を後にした。 来た道を戻る。 さっきの出来事を考えながら。