そのまま床へと向かった。
伊東様はいつものように着物をはぎ取って行った。
一枚一枚
伊東様の口付けは激しさを増した。
息をする暇さえないくらい激しい
あまりにも苦しくて、意識を失いかけたと同時に伊東様の唇を噛んでしまった。
「あっ…」
「伊東様」
「気にするでない」
そう言ってまた口付けをした。
血の味が私の口の中に広がる。
それと同時にまたあの甘い香りがしてきた。
体が熱い。
上にいた伊東様を押しのけて、伊東様の上に私が馬乗りになった。
一瞬驚いた表情で私をみていたが、今日は積極的な私を嬉しがるようだった。

